
①長ネギ、玉ねぎ、ニラ、にんにく(ネギ科植物)
犬に絶対NGな野菜の代表格です。一般的に「玉ねぎ中毒」と言われることが多いですが、ニラ、長ネギ、ニンニクなどの食材でも引き起こされます。摂取すると血液の成分の一つである赤血球が破壊され貧血を引き起こす「溶血性貧血」を引き起こします。
症状は貧血によるふらつき・元気食欲の低下・嘔吐/下痢・血尿などです。摂取してすぐにでるわけではなく数日後にでることが多いので注意が必要です。
ネギ中毒の原因物質は加熱しても消えることはなく、むしろ加工食品(スープやハンバーグ)の方が生のネギ類特有の辛さが消えて食べやすくなっているのでより大量摂取につながります。
②アボカド
アボカドに含まれる「ぺルシン」という成分が犬に中毒症状を起こすことがわかっています。
また、アボカドは脂肪分が豊富なため、下痢や膵炎につながることもありますので与えないでください。
また、種が大きいため丸のみしてしまうと腸閉塞が引き起こされる可能性があります。
③アロエ
人では健康食品として名高いアロエですが、犬が食べると腸に炎症をひきおこし下痢の原因になります。
【まとめ】
犬と野菜について解説しましたがいかがだったでしょうか?
野菜は上手に使えば、美味しく手軽に栄養補給することができます。
ただしどんなものも食べすぎは禁物です。健康にいいからと野菜を多く与えすぎてドッグフードを少なくすると栄養バランスが逆に崩れてしまいますし、食物繊維やビタミンの過剰摂取もよくありません。
食事の「メイン」ではなく、あくまで「トッピング」として補助的に使い、愛犬の健康を守ってあげてくださいね。

参考資料
・辻本元、小山秀一、大草潔、中村篤史、犬の治療ガイド2020、EDUWARDPress, p100-p103、p105-p106、p125-p128
・一般財団法人 ペットフード協会 ホームページ